肛門疾患

痔かな?と思ったら、
早めの受診を

「恥ずかしい」、「何となく怖い」など受診しづらいと思われている方も多いと思います。しかし、我慢し放置してもなかなか治る病気ではありません。

また、痔と思いこんでいたら実は大腸がんであったということもしばしばみられます。何か変だなと感じたら早めに受診されることをお勧めします。

痔には大きく
3つのタイプがあります

いぼ痔(痔核)

痔疾患でもっとも多く、肛門の血管が腫れてイボ状なったもの。
できる場所により「内痔核」と「外痔核」があります。

切れ痔(裂肛)

強いりきみや硬い便で裂けたりして傷がついたもの。

あな痔(痔ろう)

細菌感染が原因で肛門周辺に膿が溜まり、膿の出口と肛門をつなぐ道ができたもの。

痔の3つのタイプ

肛門疾患の診察の流れ

問診

詳しい症状を医師からお尋ねします。

診察

①視診による診察 目で肛門および周囲の状態を観察します。
②触診、指診による診察 手袋をつけ、ゼリーで潤滑させた指を肛門内に入れ、直接患部に触れて状態を観察します。
③肛門鏡による診察 専用器具を使用し肛門内の状態を観察します。

説明

すべての診察が終わると、医師から痔の種類や程度、今後の治療方法などわかりやすくご説明いたします。何かご不安なことや疑問がありましたら、遠慮せずにお尋ねください。

ジオン(ALTA)注
による痔核硬化療法

当院では内痔核を切らずに治療する「ジオン注による痔核硬化療法」を日帰りで実施しております。
この治療法は「内痔核治療法研究会」が主催する講習に参加し、知識と技術が認められた医師ができるものです。

ジオン(ALTA)注
による治療法とは?

「脱出を伴う内痔核」にジオン注を投与して痔に流れ込む血液の量を減らし、痔を硬くして粘膜に固着・固定させる治療法です。痔核を切る手術と違って、痔核の痛みを感じない部分に注射をするので「傷口からの出血」「傷口が痛む」ことはなく、身体のご負担もありません。

ジオン注の投与方法

ジオン注を投与する前に肛門周囲へ麻酔を行い、肛門周囲の筋肉を緩め注射をしやすくします。

ジオン注はひとつの痔核に対して図のように4か所に分けて投与します。これは、痔核に薬剤を十分浸透させるための方法です。複数の痔核がある場合はそれぞれに投与します。投与に掛かる時間はおよそ15分です。

投与後はしばらく点滴を続け、麻酔の影響がなくなるまで安静にします。

ジオン注の投与方法

ジオン注の投与後の変化
(1週間から1ヶ月)

投与後の早い時期に痔核へ流れこむ血液の量が減り出血が止まり、脱出の程度も軽くなります。
その後、投与した部分が次第に小さくなり、引き伸ばされていた支持組織が元の位置に癒着・固定して脱出がみられなくなります。

ジオン実施前と実施後イメージ